症状から病気を検索!
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婦人科を受診される最も多い理由がおりものに血液が混じることや月経日以外(予定外)の性器出血です。
どこから出血している?
1.子宮の内部からの出血・・・・月経と同じように子宮の内膜からの出血です。もっとも頻度が高く、その中でもホルモンバランスの異常による出血が最も多いようです。
考えられる疾患・・・・ホルモンのバランス異常、妊娠(流産の可能性も)、子宮内膜がん、子宮内膜増殖症、子宮内膜ポリープなど
女性は通常月に一度、排卵の周期があります。ホルモンのレベルが高くなったり低くなったりします。このホルモンレベルの変化が子宮に作用して月経周期という定期的な子宮(子宮内膜)からの出血の周期を作っています。
月経周期の中で排卵や月経前の時期には劇的なホルモンレベルの変化があります。変化の時期には、少しバランスがくずれるだけで子宮内膜に影響が出て不正出血を起こすことがあります。ホルモンバランスの乱れの原因としては疲れ、ストレス、体重の増減など体調不良につながるようなことが原因となります。
この乱れはよくあることで、健康な女性でも年に1、2回あっても不思議ではありません。
ですから、いつもは月経周期が順調な健康な女性にとって、ちょっとしたホルモンバランスのくずれによる出血は診察を受けるまでもなく放置して問題のないことが多いのです。しかし、妊娠に関係する出血や子宮癌などが原因の不正出血の場合も同じような症状になることが多く、診察してみないと区別しにくいことがあります。
2.子宮の入り口近くからの出血・・・・・性交渉をきっかけに出血が始まり、何日も続くような時には子宮の入り口部分のポリープか、びらんを疑います。また子宮の入り口付近の炎症が原因で出血しやすくなることがあります。
考えられる疾患・・・・・子宮膣部びらん、子宮けい管ポリープ、子宮けい管炎(クラミジア、淋菌なども)、etc
3.腟、外陰部からの出血・・・頻度が少ないのですが、外陰部や腟のけがや傷からの出血が原因となることが多いようです。
実は妊娠していて、赤ちゃんの発育は正常であっても、妊娠のはじめの時期に少し、または月経程度の出血を起こすことがよくあります。ただ、流産や子宮外妊娠のはじめの症状も出血であることが多いので、診察して正常な妊娠なのかどうかをチェックしないといけません。
また、予想される月経開始時期に出血があって、月経がきたと思い込んでいる場合でも出血量が少なかったり月経痛が軽かったりしたら妊娠を疑いましょう。
『女性を診るときには妊娠を疑え!』診察の鉄則です。不正出血の原因として極初期の妊娠や流産であることも多く、妊娠の可能性がある場合は尿による妊娠検査を行うことがあります。
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胃や腸の病気でも腹痛は起こります。ほかに腹筋の筋肉痛、動脈や静脈の病気でも腹痛はあります。もちろん、子宮や卵巣の病気や異常でも腹痛が起こってきます。月経周期、特に月経期や排卵期に起こる腹痛は、子宮や卵巣に関係している可能性が高いです。
また、おりものの異常や不正性器出血が、腹痛と一緒にある時には性感染症(クラミジアや淋病)のことも考えなければいけません。排卵期に不正出血があって強い腹痛がある時は、卵巣からの出血や子宮内膜症が原因であったりします。ぜひ婦人科を受診して下さい。
婦人科の病気と痛みの場所が似ている腹痛に膀胱炎があります。膀胱炎には排尿の痛みや頻回の尿意があります。
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月経痛が強いために仕事や学校に行けない、仕事や勉強が手につかないといった日常生活に支障がある程度の月経痛が強い状態を月経困難といいます。子宮筋腫、子宮腺筋症や子宮内膜症といった婦人科の病気も月経困難の原因になります。
ですが、このような病気がなくても、例えば子宮の形や位置の関係で血液が子宮から出てくるための道が狭いために、子宮の中に月経血が溜まりやすいことがあります。子宮は中に血液など、溜まるものがあるとそれを押し出そうと強い収縮を繰り返します。そのため、まるで下痢をしたときの腸の痛みのように強い月経痛が、きまって月経開始前~開始後2日目くらいまであるとおっしゃる方が多いようです。痛みが強すぎると寒気を感じたり、くらくらして吐いてしてしまうこともあります。
このように症状が強い方は、ためらわずに早い段階で痛み止めを使いましょう。痛み止めは月経がくるかなと予想される日の一日前、夜の食後から開始しましょう。痛みが起こってからでは、なかなか痛み止めは効きにくいのです。ほとんどの痛み止め薬は胃に負担がかかりますので食後の服用が望ましいです。ぜんそくをお持ちの方には痛み止めはおすすめできませんので、医師と相談して下さい。
痛み止めを飲んでも生活に支障が出るくらい月経痛が強い方には、低用量ピルがおすすめです。ピルは子宮内膜の発育を止めますので月経血量が減って、月経痛は楽になります。また、子宮内膜症のために月経痛が強い方には、内膜症を悪くしないためにもピルがおすすめです。
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月経血量が多いために日常生活に支障がある場合をいいます。原因としては、子宮筋腫が最も多いです。子宮筋腫は子宮の筋肉にできる良性腫瘍です。ですから子宮のあらゆる場所に起こる可能性があります。できる場所によってはかなり大きくなるまで月経血量が増加しないことがありますが、子宮の内側に向かって発育する筋腫では、小さな1cm以下の子宮筋腫でも貧血を起こすほどの過多月経の原因となります。
このほか、子宮筋腫に似ていますが子宮腺筋症も過多月経の原因となります。子宮筋腫や腺筋症ほどの過多月経ではありませんが、子宮内膜にできるポリープでも月経量が増加して、軽度の貧血を起こすことがあります。
また、月経周期の不安定な方では長い間月経がなく、久し振りの月経は量が多くなることがあります。いずれも婦人科受診をおすすめします。
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茶色いおりものを気にされている方はおりものに血が混じっている、予定外の出血の不正出血の項をみてください。
おりものがとおっしゃる方の中で、「魚がいたんだようなにおいと緑がかったおりものが気になる。だけど痛くもかゆくもない」という方が一番多いようです。このような方は、たいていの場合、検査をしても病気の原因となるような悪いばい菌は見つかりません。痛みやかゆみがある場合には原因となるばい菌があってこれを膣炎といいますが、色とにおいだけで痛みもかゆみもない場合は細菌性腟症と呼ばれる状態です。
本来、腟の中にはデーデルライン桿菌という、ビフィズス菌のようなひとの体を守る方に働く細菌がいます。この菌によって腟の中は酸性になり、他の菌が増えることができないようなシステムがあります。女性ホルモン(エストロゲン)は腟の壁にグリコーゲンという糖をためます。善玉菌であるデーデルライン桿菌はこのグリコーゲンを乳酸にかえて栄養を得ています。ですから、おりものは本来ヨーグルトのような色と酸っぱいにおいがして正常なのです。
ところが月経周期が不安定になって女性ホルモンのレベルが低下すると、蓄えられるグリコーゲンが減りデーデルライン桿菌が生きていきにくくなります。また、風邪などで抗生物質を飲むとデーデルライン桿菌も死んでしまいます。というような理由で腟内の酸性度が下がって他の大して毒性のない菌が繁殖してしまった状態が細菌性腟症です。腟内を何回も洗浄するとデーデルライン桿菌の数が減るので、この場合は望ましくありません。抗生物質の腟錠を使うといったんばい菌がなくなるのでにおいも色もよくなります。ですが、同時にデーデルライン桿菌をも殺してしまいますので長い目で見るとよい治療法とはいえません。洗浄、抗生物質の使用は最低限が望ましいのです。
細菌性腟症のようなおりものでかゆみや膀胱炎を伴う場合は性感染症のひとつであるトリコモナス膣炎である可能性があります。婦人科受診をおすすめします。
次に多いのはカンジダ膣炎です。これは酒粕様のおりものが増えて、強いかゆみがある腟炎です。原因は水虫によく似たカビです。かゆみは強いですがクラミジアなどと違い、卵管がつまったり、子宮外妊娠の原因になったりというような悪さをすることはありませんし、腹膜炎など命に関わるような重い病気とは関係ありません。性交渉で感染することはありますが、カンジダの場合、例えば健康な状態でも口の中や小腸など体のどこかに少しくら持っているものなのです。おりものの中にカンジダが見つかってもあまり気にすることはありません。症状があるかないか(かゆみがあるかないか)はその時の体調やデーデルライン桿菌がどれほどあるかによります。症状の強い時には治療を受けましょう。カンジダはほかの細菌に比べて比較的酸性の環境でも生きていける力がありますが、やはりデーデルライン桿菌の勢いがいい時には増えにくいようです。ですから抗生物質を飲んだ後にカンジダ腟炎でかゆみが強くなることがよくあります。このほか、子宮からの分泌物は月経前の時期の方が糖分を多く含むため、月経前にかゆみが強く出て、月経後に少しましになっている場合はカンジダが疑われます。
性感染症であるクラミジア感染症や淋病ではおりものの量の増加を感じている人が多いようです。時にごく少量の不正出血や腹痛を起こすこともあります。このような症状があったら婦人科受診しましょう。
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月経周期が不定で、月経開始から次の月経開始までの期間が40日になったり60日になったりする場合です。中には14~20日前後で出血を繰り返す方もいます。
大部分の月経不順の方は排卵が起こっていないかまたは稀にしか排卵が起こっていません。排卵の確認方法として最も手近なのは基礎体温の測定です。
月経不順の原因として卵巣に異常がある場合と卵巣に命令を出す視床下部や下垂体などの中枢性の異常があります。
卵巣性の月経不順のひとつに閉経または閉経前の状態があります。閉経の定義は年齢に関係なく、卵巣に卵がなくなった状態をいいます。超音波検査で子宮内膜の発育が悪いことと発育卵胞を認めないこと、採血検査でエストロゲンの低下と卵胞刺激ホルモンの上昇を確認して診断します。この場合、残念ですが卵巣の働きを回復する手だてはありません。もしこの状態が不幸にして20才台、30才台でおこるようなら骨粗鬆症予防と動脈硬化予防のためにホルモン補充療法を行う必要があります。
卵巣性の月経不順のもうひとつは多嚢胞性卵巣です。主な原因は卵巣での女性ホルモンをつくる過程に障害があり、有効にエストロゲンができないことに原因があります。この疾患の場合には閉経と異なり、卵がなくなってしまっているわけではないので我々が少しお手伝いすれば排卵を起こすことはそれほど難しいことではありません。ただ、遺伝的な疾患であるため、本人が努力してもあまり関係なく、順調な月経のためにはずっと治療していく必要があります。ひとついえることは糖尿病と関係があるので体重を増やすと悪くなりやすいので標準体重に維持していくことが重要です。治療を長期間放棄した場合、子宮体部がんを起こす可能性がありますので注意が必要です。多嚢胞性卵巣ではエストロゲンは低いながらも分泌され、排卵が起こらないので黄体ホルモンへの子宮内膜の暴露がなく、40才未満でも子宮体部がんを発生させることがあります。若年性子宮体部がんの90%は多嚢胞性卵巣の患者様です。さらに子宮体部がんを発生しないまでも子宮内膜が前がん状態(過形成)になると着床障害を起こし、不妊症になることがあります。ですから妊娠を希望している多嚢胞性卵巣の方には排卵誘発を、希望していない多嚢胞性卵巣の方には低用量ピルなどで定期的な月経周期を作っていくことが重要と考えています。
中枢性の月経不順の最も多いものに体重減少性無月経があります。初経は体重が40kgになると起こる、というように卵巣の働きは体脂肪率に大きく影響されます。人間も動物ですので体脂肪率が低い、すなわち蓄えが少ない場合には妊娠する可能性のある排卵を起こさせない体の中の仕組みがあるのです。ダイエットで急激に体重を減らした場合や、ストレスなどがあると卵巣への命令系統が抑えられて卵巣の働きが悪くなり、月経不順や無月経になってしまいます。指標としてBody Mass Index(BMI)=体重(kg)/身長×身長(㎡)で16以下では卵巣はまったく働かず、順調な月経のためには20以上は最低必要と考えて下さい。20才台日本人女性の平均は22~23くらいです。
このほか、ストレスや体調不良は中枢性の月経不順の原因となりますが、短期的なものが多いようです。
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普段、ピルを服用していない人が偶然避妊に失敗したあと(例えばコンドームが破けていたなど)に飲む避妊薬です。アメリカやヨーロッパで認可されている適切な薬が日本ではまだ厚生労働省から認可されていないため、便宜的に中用量ピルを2錠12時間あけて服用するのが一般的です。失敗してからなるべく早い時間での服用開始が望ましいのですが、最低72時間以内に開始すれば避妊効果が強い(97~98%の避妊効果)と報告されています。避妊のためにどのような機序で働くかは不明な部分が多いのですが、排卵前なら排卵抑制に、排卵後なら着床障害に働くと考えられています。
比較的強い薬を短期間に多く服用するため、吐き気、頭痛、むくみなどは起こりやすいですが、飲み終わって1、2日でおさまることが多いです。
当院では吐き気止めを組み合わせて処方しています。
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15~45歳くらいの健康な女性には月経周期(生理の周期)があり、これが定期的であることは健康のバロメーターとなります。体調不良、精神的なプレッシャーは月経周期を変調させる原因となります。ここではまず、正常の月経周期とはなにかと、その調べ方である基礎体温の測定について書きます。
乳房の発育が始まるころから、月経周期が規則正しくなるまで(およそ10~18歳)を思春期といいます。また、月経周期が乱れだしてから閉経後2年くらい(およそ45~55歳)の時期を更年期といいます。
この2つの時期は女性ホルモンレベルが月経周期の範囲を越えて変調する時期です。肉体的、精神的に様々な不都合が起こってくる可能性があるのも当然といえます。これらの時期のことについては別に項目を作っています
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経口避妊薬は日本の厚生労働省の認可がおりてからまだわずかに8年しかたっていませんが、アメリカやヨーロッパでは40年の歴史があります。さらに副作用を抑えるための低用量ピルは30年以上の歴史をもち、現在では世界中で何億人ものひとが利用しています。避妊効果は飲み忘れがない限り、ほぼ100%近く、コンドームより避妊効率は高いことが明らかにされています。
本来は避妊を目的に開発された薬ですが、多くの人が使ったのでピルを飲むと生理痛が軽くなること、出血量が減ること、生理の周期が順調になって、肌あれやにきびが少なくなること、生理前の気分の落ち込み(月経前緊張症、月経前症候群)が軽くなることが明らかになってきました。このような避妊以外の副効用を目的にピルを使う人が、現在日本ではピル利用者の60%以上になっています。
ピルの副作用で最も問題となる点は血液が固まりやすくなる点です。ピルは女性ホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)の薬ですが、女性には生理やお産といった出血がつきものであるために女性ホルモンには血液中の血液を固める成分(凝固因子)を活発にするはたらきがあります。ただし、妊娠中には女性ホルモンのレベルは妊娠する前の何百倍ものレベルになりますので、無事に妊娠を経験された方にはこの副作用はまったく心配のないものと考えてよいでしょう。分娩経験のない方ではピルを使っている間はなるべく、水分(ナトリウムやカリウムなどの電解質のはいっているスポーツ飲料が望ましい)をとってください。また、なるべく長時間じっとしていないで、足を動かすようにしましょう。血液の濃くなることを防ぐこととふくらはぎの部分の血液の流れを滞らせないことが大切です。夏にスポーツをしたあとやサウナの利用後、
長時間飛行機に乗ったあとは特に水分補給に気をつけてください。この副作用の症状としてはまず、ふくらはぎの中の静脈がつまるため、膝より下の足が赤く腫れて痛みがでてくることが多いです。ピルを利用しているときにこの症状があれば処方をうけているクリニックに相談して下さい。たばこはピルと同じように血液を固まりやすくする作用があります。血液が固まりやすくなるのは年齢とともに増加しますので、35才以上のたばこを吸う人にはあまりピルをおすすめできません。
このほか、ピルはがんとの関係をいろいろ言われていますが、わずかに増える可能性があるのは乳がんです。子宮体部がん、卵巣がんや結腸がんは減少します。すべてのがんを含めますとピルの利用でがんにかかる人の割合はピルを飲んでいない人と同じです。
ピルを利用し始めてすぐ気になるのは吐き気です。使い始めには、すこしつわり様の吐き気があります。気にならない人もいるようですが、最初の1週間はつらいとおっしゃるかたがピルを始められた方の3割程度おられます。2周期目で吐き気を訴えられる方は3%です。慣れてきますので最初は我慢してください。
このほか、ピルの利用中に気をつけていただきたいのが性感染症です。ピルは避妊方法としてはコンドームなどに比べて効率の高い有効な方法なのですが、感染症の予防はできません。コンドームはクラミジアやエイズの感染をある程度予防しますが、ピルは防いでくれません。もちろん、ピルを生理痛が強いからとか生理の周期が不安定だからという理由で飲んでおられる方の場合は、コンドームを用いていただくことが可能と思います。しかし、一般的にはコンドームを使わなくなってしまうことが多いようですので感染症に対する十分の注意が必要です。年に1、2回くらいは検診を受けて下さい。おりものに異常を感じたり、いつもにない下腹部痛を感じたら婦人科受診をおすすめします。
ピルの避妊以外の効果は明らかで、生理痛がひどくて学校や職場に行けなかった人は80%以上の人が月経中も通常の日常生活が送ることができるようになります。生理の量が多くて貧血がひどかった人も明らかに貧血がよくなります。月経周期の不安定だった人は、90%以上で周期が安定します。特に口から飲む女性ホルモンで周期を作っていくわけですから、何月何日に出血が始まるのか予想は簡単です。また、周期を変更して生理を早めるのも簡単です。にきびも90%以上の方に改善が認められます。皮膚科でビタミンや抗生剤の投与を受けておられる場合は、ピルを併用することによりさらに改善度が高くなります。生理前の気分的なイライラに関しては約半数がピルでよくなるようです。ピルが効かない場合はうつ病の薬を使わなければならないので、ピルがまず第一選択となることが多いのです。

このようにピルの副効用を並べてみますと、女性として月経周期があるがゆえに苦しんできた様々な症状はピルがかなりの部分、楽にしてくれます。ですから、避妊目的のピルの利用より、現在は仕事に生き甲斐を感じている人や勉強してステップアップを考えている女性に受け入れられているのです
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子宮内膜症が子宮の外、骨盤内で発育する子宮内膜により引き起こされる病気であるのに対して、子宮腺筋症は子宮内膜が子宮の筋肉の中で発育した状態をいいます。子宮筋腫は正常の筋肉と明らかな境をもった塊として存在しますが、子宮腺筋症は正常な筋肉のなかにだらだらと(びまん性に)広がり、正常筋肉との間の境がわかりにくく発育します。ですから子宮筋腫では正常子宮を残して筋腫だけを摘出する手術が比較的容易であるのに子宮腺筋症は病気の部分だけを手術で取り除くのが難しいのです。
原因は明らかではありません。まったく経験的なことですが、月経不順の期間が長かった方には子宮と卵管のつなぎ目の部分に発生する腺筋症が多いように思われます。また、子宮、卵巣が十分に成熟する前に人工妊娠中絶手術を受けられた方に子宮体部の腺筋症が多いように思います。
過多月経、月経困難、不妊症の原因となります。治療は痛みに対して痛み止め、それだけで不十分な場合は経口避妊薬が有効です。妊娠を考えた場合には更年期障害の起こるような薬(GnRHアナログ)が優先されます。腺筋症も筋腫や内膜症と同じようにこの治療でいったん軽快はしますが完全には治らないので、治療から時間がたつとまた悪くなっていることが多いようです。
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子宮がんには主に子宮体部(子宮の奥の胎児が入る場所)の内側の子宮内膜に発生する子宮体部がん、子宮頚部(入り口部分、腟につながる場所)にできる子宮頚部がんがあります。あと、頻度は少ないのですが子宮筋腫とよく似ている子宮の筋肉や子宮内膜に発生する子宮肉腫があります。子宮頚部がんが最も多く、日本では約7割を占めます。
99%以上はhuman papilloma virus(HPV)というイボをつくるウイルスの仲間が原因になります。HPVウイルスの特殊なタイプに感染したひとのなかで遺伝素因や免疫状態によってアンラッキーなひとが子宮頸部がんになります。ウイルスに感染した人がみんながんになるわけではありません。HPVのなかでも特にタイプ16により発生してくる子宮頸部がんは感染から比較的早い時期にすすんだがんになることがあるため注目されています。最近では風疹などのウイルス性疾患と同様にタイプ16のワクチンが開発され実用化の方向にあり、あと少しで厚生労働省の認可がおりようとしている段階です。このワクチンが実用化されれば20才代、30才台の子宮頚部がんはほとんどなくなると思われます。
子宮頚部がんの検診方法は非常に科学的に確立された方法です。基本は子宮の入り口部分の細胞を綿棒やはけでこすりとり、それを顕微鏡で専門家がみることにより診断されます。前癌病変からの変化もかなり研究されていてほんの少しの異常があった人の経過観察方法もしっかりしています。性交渉の経験がある方は年に1回程度検診を受けてください。
頚部がんに比べて子宮内膜がんの細胞診による診断は様々な理由で難しく、子宮体部がんは頚部がんに比べて検診の体制が十分確立しているとはいえません。月経周期の安定している方には子宮体部がんの検診の必要はほとんどないと思われます。月経周期が非常に不安定な方や閉経周辺期以上の年齢層の方は検診を受ける意義があります。体部がん検査には細胞や組織の検査と同様に超音波の検査が重要です。
頚部がんや体部がんに比べて非常に少ない悪性の病気です。一般的には前の2つよりずっと悪性度が高く、治療は困難であることが多いです。大きな子宮筋腫が見つかった場合には必ず、子宮肉腫のチェックが必要です。診断にはLDHという血液中の酵素の測定と画像診断のMRIが役に立ちます
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ご存知のようにHIVウイルスが感染したリンパ球が他の人の体に一定数以上入った場合に感染の可能性が起こります。ですから輸血、お産や性交渉が感染の機会となります(普通のキスや、一緒にお鍋を食べたくらいでは感染の可能性は低いです)。
症状は発熱や筋肉痛など様々な免疫不全の症状が現れます。なによりも感染予防が重要です。最近、日本でもHIV感染者(まだ症状がない)が増加しつつあります。ピルはエイズ感染の予防とはなりません。性交渉は限られたパートナーと行うこと、コンドームの着用が重要です。感染の可能性があった時には6~8週間後に採血の検査を受けましょう。
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主に性交渉で感染します。感染機会から約2週間で、まず最初に外陰部や腟の入り口付近に小さい硬い部分ができ、それが次に水ぶくれのようになります。水ぶくれの壊れた後にはまた小さい硬いしこりができます。しばらくすると、ソケイ(足の付け根))のリンパ節が腫れてきます。
このような症状があって、心当たりがある場合は採血の検査を受けましょう。放っておくと、妊娠した時に赤ちゃんに影響が出ます。血管や神経に病変が出ると命に関わることもあります。
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最も多い性感染症です。症状はおりものが多い、おりものに血が混じる、下腹痛、膀胱炎、まれに右上腹部痛です。半分くらいの方には症状が出ません。男性も排尿痛があることが多いのですが症状のない人も多いです。
クラミジアは子宮の入り口から子宮内膜、卵管へと感染が広がり、ひどい場合には腹膜炎を起こすこともあります。上腹部痛を起こしている場合には腹膜炎になっている可能性が高いです。
ただ、この時でもほとんど発熱などはなく、採血でも炎症反応が明らかに高くなることは少ないです。症状はありませんが、卵管炎を起こした場合には不妊や子宮外妊娠の原因となります。クラミジアをやっつけてくれる薬を使っても卵管炎が起きてしまった後の卵管の障害は改善しません。可能性が考えられる場合には早めに検査して早めに治療をしましょう。検査方法は子宮の入り口のおりものをとってクラミジアの遺伝子があるかないかを確認する方法と、採血の検査を行って過去にクラミジアに感染したことがあるかないかを調べる方法があります。今現在治療するべきかどうかは遺伝子のある、ないで判断しますし、卵管の状態の推測には採血の検査が役立ちます。
クラミジアは咽頭部(のど)にも感染します。症状はえへん虫、軽い風邪かな程度であることが多いのですが、これもパートナーにうつす原因となります。注意しましょう。
以前には抗生剤を2週間服用していましたが、今は長時間作用性の薬が開発されて、1回で4錠飲んで終わりにできますので飲み忘れがなくなりました。治療後3週間程度で再検査して根治していることを確認して下さい。
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クラミジアほど多くはありませんが、同じように子宮の入り口から子宮内膜、卵管へと炎症が広がっていきます。最も重症な例では腹膜炎を起こします。
それぞれの症状はクラミジア感染に比べて強く、おりものの増加や腹痛を訴えることが多いです。クラミジアは女性の、淋菌は男性の感染率が高いのも特徴です。男性の症状はやはり尿道炎が最も多いようです。のどにも感染しますが、淋菌の場合はのどの淋菌遺伝子検出は他の似た菌があるために誤解されがちです。クラミジアよりも薬が効かない菌が増加しているため、治療後の再検査は重要です。
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トリコナスは細菌ではなく原虫、つまり非常に小さいですが虫です。トリコモナスは他の微生物の媒体となり、感染の手引きとなります。症状はおりものの増加、におい、おりものに血が混じるが多く、他に頻回の膀胱炎を起こす人は注意が必要です。
トリコモナス膣炎の薬を服用している間はお酒を控えて下さい。
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ヘルペスウイルス属には数種類のウイルスがあります。その中で性器ヘルペスの原因は単純ヘルペスの1型と2型です。よく似たウイルスに帯状疱疹ヘルペスがあり、これは水疱瘡を起こすウイルスです。
ヘルペスウイルスは神経に潜む傾向があり、いったん症状がなくなった後も、神経に沿って再発してくることがあります。単純ヘルペスも口内、唇、外陰部といった神経の多い部分に疲れた時や体調の悪い時に再発を繰り返すことがあります。
性器ヘルペスではまず、外陰部に痛みを伴う、小さな水ぶくれができます。それがつぶれると、下着に触れたり、水がしみてとても強い痛みが起こるようになります。
日本人の場合は単純ヘルペスウイルスを子供の頃に親からもらっていることが多く、成人してから初めて感染することは少ないです。初めての感染症状でなければヘルペスの炎症症状は口と外陰部に限られることが多いようです。成人してから初めての感染では脳炎を起こすこともあり、稀に命に関わる状態となります。パートナーが外国人、ヘルペスの症状が今までになかった人は初めての感染である可能性がありますので注意してください。水ぶくれができている時や、それがつぶれて皮が張ってない段階での性交渉は控えましょう。
現在の抗ヘルペスウイルス薬はいい薬で、ずいぶん前から使われているのですが未だ薬が効かないタイプのウイルスは発見されていません。症状が出た場合はすぐに利用しましょう。また、1年間に何回も症状のある人は薬を予防的に長期間少ない量で使うこともできます。
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外陰部にできる先がとがったイボです。主に腟入口部の下側、肛門寄りの場所に多いです。イボの先が尖っていてゴジラの背中のギザギザのような感じのイボです。ウイルス感染が原因で、パートナーの性器にもできている可能性があるのでよく観察してみて下さい。液体窒素を用いた凍結か電気メスやレーザーを使って焼灼します。
自分の免疫の働きも重要なので治療の間は無理をしないで体力の温存をはかって下さい。
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ケジラミは字のとおり、陰毛に住み着くシラミです。とても強いかゆみが陰毛部に限って起こります。よく見ると、陰毛の付け根にふけ状にネズミ色の虫卵が目で見えることがあります。治療方法は陰毛を剃ることです。薬も薬局で売っていますが、毛を剃ることが最も有効で早い治療方法です。感染力はとても強いので、お風呂、タオルに気をつけてください。
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避妊していない健康なカップルが1年以内に妊娠する確率は 85~90%です。1年以上通常の夫婦生活があるにも関らず、妊娠に至らなかったカップルが検査、治療の対象となります。
妊娠は大げさに言うと次の世代を担う人を生み出していく作業ですから、本来、自然に成り立つべきもので、なるべく人の手が介在しないことが望ましいです。しかし、ご存知のように女性の年齢が高くなるほど妊娠しにくくなり、また、妊娠中の異常も起こりやすくなります。ですから何年間か妊娠に至らなかった場合には、なにが原因かをさぐり、少しでも早く妊娠に至るようにお手伝いしてしていくことが不妊症治療です。
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