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不妊相談

避妊していない健康なカップルが1年以内に妊娠する確率は 85~90%です。1年以上通常の夫婦生活があるにも関らず、妊娠に至らなかったカップルが検査、治療の対象となります。
妊娠は大げさに言うと次の世代を担う人を生み出していく作業ですから、本来、自然に成り立つべきもので、なるべく人の手が介在しないことが望ましいです。しかし、ご存知のように女性の年齢が高くなるほど妊娠しにくくなり、また、妊娠中の異常も起こりやすくなります。ですから何年間か妊娠に至らなかった場合には、なにが原因かをさぐり、少しでも早く妊娠に至るようにお手伝いしてしていくことが不妊症治療です。


妊娠しにくい原因は女性側、男性側、またはその両方にある場合があります。女性側では、排卵が起こりにくい(基礎体温が2層性にならない、月経周期が不安定である)、卵管の障害(卵管がつまっている、通りが悪い)、子宮の異常(子宮筋腫や子宮内膜が厚くならないなど)があげられます。一方、夫側の理由には精子の濃度、運動率が低い、射精しにくいなどがあります。明らかにこれといった原因が分かった場合にはその解決策をたてることは難しくはないのですが、いくつかの原因が考えられる場合やはっきりここが悪いと判断がつかない場合も多々あります。


ですから、当院では妊娠を希望して来院された方にはまず、排卵があるかないか、排卵がなければその原因は何なのか、治療方法のバリエーションはどうであるのかを確認します。排卵が起こっている場合でも排卵後のホルモンレベルをチェックすることにより、いい卵が排卵されているかどうかの指標とします。そして実際、月経周期での卵の発育具合と子宮内膜の様子を観察して、排卵期に夫婦生活をもってもらい、その翌日に子宮の入り口付近に運動している精子がどれくらいあるのかを調べます(性交後試験、フーナー検査)。もし、結果がよくなければ、精液を直接調べる必要があります。また、おりをみて月経終了直後の時期に卵管が通っているかどうかをレントゲンの透視下で検査します。
これらの検査で異常があればそれを改善するお手伝いをして数周期(通常は6周期程度)経過をみます。妊娠を希望されるカップルの年齢、どれくらいの治療を希望されているかによって観察する期間は違ってきます。宗教的な理由や、それぞれの考え方がありますので、カップルによって治療に対する考え方が異なるのは当然です。主治医とその点をよくご相談ください。

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