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生理の周期が…


月経不順


月経周期が不定で、月経開始から次の月経開始までの期間が40日になったり60日になったりする場合です。中には14~20日前後で出血を繰り返す方もいます。
大部分の月経不順の方は排卵が起こっていないかまたは稀にしか排卵が起こっていません。排卵の確認方法として最も手近なのは基礎体温の測定です。

月経不順の原因として卵巣に異常がある場合と卵巣に命令を出す視床下部や下垂体などの中枢性の異常があります。
卵巣性の月経不順のひとつに閉経または閉経前の状態があります。閉経の定義は年齢に関係なく、卵巣に卵がなくなった状態をいいます。超音波検査で子宮内膜の発育が悪いことと発育卵胞を認めないこと、採血検査でエストロゲンの低下と卵胞刺激ホルモンの上昇を確認して診断します。この場合、残念ですが卵巣の働きを回復する手だてはありません。もしこの状態が不幸にして20才台、30才台でおこるようなら骨粗鬆症予防と動脈硬化予防のためにホルモン補充療法を行う必要があります。

卵巣性の月経不順のもうひとつは多嚢胞性卵巣です。主な原因は卵巣での女性ホルモンをつくる過程に障害があり、有効にエストロゲンができないことに原因があります。この疾患の場合には閉経と異なり、卵がなくなってしまっているわけではないので我々が少しお手伝いすれば排卵を起こすことはそれほど難しいことではありません。ただ、遺伝的な疾患であるため、本人が努力してもあまり関係なく、順調な月経のためにはずっと治療していく必要があります。ひとついえることは糖尿病と関係があるので体重を増やすと悪くなりやすいので標準体重に維持していくことが重要です。治療を長期間放棄した場合、子宮体部がんを起こす可能性がありますので注意が必要です。多嚢胞性卵巣ではエストロゲンは低いながらも分泌され、排卵が起こらないので黄体ホルモンへの子宮内膜の暴露がなく、40才未満でも子宮体部がんを発生させることがあります。若年性子宮体部がんの90%は多嚢胞性卵巣の患者様です。さらに子宮体部がんを発生しないまでも子宮内膜が前がん状態(過形成)になると着床障害を起こし、不妊症になることがあります。ですから妊娠を希望している多嚢胞性卵巣の方には排卵誘発を、希望していない多嚢胞性卵巣の方には低用量ピルなどで定期的な月経周期を作っていくことが重要と考えています。

中枢性の月経不順の最も多いものに体重減少性無月経があります。初経は体重が40kgになると起こる、というように卵巣の働きは体脂肪率に大きく影響されます。人間も動物ですので体脂肪率が低い、すなわち蓄えが少ない場合には妊娠する可能性のある排卵を起こさせない体の中の仕組みがあるのです。ダイエットで急激に体重を減らした場合や、ストレスなどがあると卵巣への命令系統が抑えられて卵巣の働きが悪くなり、月経不順や無月経になってしまいます。指標としてBody Mass Index(BMI)=体重(kg)/身長×身長(㎡)で16以下では卵巣はまったく働かず、順調な月経のためには20以上は最低必要と考えて下さい。20才台日本人女性の平均は22~23くらいです。

このほか、ストレスや体調不良は中枢性の月経不順の原因となりますが、短期的なものが多いようです。

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