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子宮がん

子宮がんには主に子宮体部(子宮の奥の胎児が入る場所)の内側の子宮内膜に発生する子宮体部がん、子宮頚部(入り口部分、腟につながる場所)にできる子宮頚部がんがあります。あと、頻度は少ないのですが子宮筋腫とよく似ている子宮の筋肉や子宮内膜に発生する子宮肉腫があります。子宮頚部がんが最も多く、日本では約7割を占めます。

子宮頚部がん


99%以上はhuman papilloma virus(HPV)というイボをつくるウイルスの仲間が原因になります。HPVウイルスの特殊なタイプに感染したひとのなかで遺伝素因や免疫状態によってアンラッキーなひとが子宮頸部がんになります。ウイルスに感染した人がみんながんになるわけではありません。HPVのなかでも特にタイプ16により発生してくる子宮頸部がんは感染から比較的早い時期にすすんだがんになることがあるため注目されています。最近では風疹などのウイルス性疾患と同様にタイプ16のワクチンが開発され実用化の方向にあり、あと少しで厚生労働省の認可がおりようとしている段階です。このワクチンが実用化されれば20才代、30才台の子宮頚部がんはほとんどなくなると思われます。子宮がん
子宮頚部がんの検診方法は非常に科学的に確立された方法です。基本は子宮の入り口部分の細胞を綿棒やはけでこすりとり、それを顕微鏡で専門家がみることにより診断されます。前癌病変からの変化もかなり研究されていてほんの少しの異常があった人の経過観察方法もしっかりしています。性交渉の経験がある方は年に1回程度検診を受けてください。

子宮体部がん


頚部がんに比べて子宮内膜がんの細胞診による診断は様々な理由で難しく、子宮体部がんは頚部がんに比べて検診の体制が十分確立しているとはいえません。月経周期の安定している方には子宮体部がんの検診の必要はほとんどないと思われます。月経周期が非常に不安定な方や閉経周辺期以上の年齢層の方は検診を受ける意義があります。体部がん検査には細胞や組織の検査と同様に超音波の検査が重要です。

子宮肉腫


頚部がんや体部がんに比べて非常に少ない悪性の病気です。一般的には前の2つよりずっと悪性度が高く、治療は困難であることが多いです。大きな子宮筋腫が見つかった場合には必ず、子宮肉腫のチェックが必要です。診断にはLDHという血液中の酵素の測定と画像診断のMRIが役に立ちます

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