性感染症


性感染症


主な性感染症としてHIV(エイズ)、梅毒、クラミジア感染症、淋病、トリコモナス膣炎、性器ヘルペス、尖圭コンジローム、ケジラミがあります。
ほかにカンジダ、B型肝炎、C型肝炎などを含める場合もあります。
いずれも性交渉によって感染する可能性がありますのでパートナーの治療も必要な疾患です。肝炎に関しては内科でご相談ください。性交渉で感染する可能性は低いです。婦人科で最も多いのはクラミジア感染症で、続いてヘルペス、淋病、尖圭コンジロームです。

矢印 HIV(エイズ)

矢印 梅毒

矢印 クラミジア感染症

矢印 淋病

矢印 トリコモナス膣炎

矢印 性器ヘルペス

矢印 尖圭コンジローム

矢印 ケジラミ

 

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HIV(エイズ)

ご存知のようにHIVウイルスが感染したリンパ球が他の人の体に一定数以上入った場合に感染の可能性が起こります。ですから輸血、お産や性交渉が感染の機会となります(普通のキスや、一緒にお鍋を食べたくらいでは感染の可能性は低いです)。


症状は発熱や筋肉痛など様々な免疫不全の症状が現れます。なによりも感染予防が重要です。最近、日本でもHIV感染者(まだ症状がない)が増加しつつあります。ピルはエイズ感染の予防とはなりません。性交渉は限られたパートナーと行うこと、コンドームの着用が重要です。感染の可能性があった時には6~8週間後に採血の検査を受けましょう。

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梅毒

主に性交渉で感染します。感染機会から約2週間で、まず最初に外陰部や腟の入り口付近に小さい硬い部分ができ、それが次に水ぶくれのようになります。水ぶくれの壊れた後にはまた小さい硬いしこりができます。しばらくすると、ソケイ(足の付け根))のリンパ節が腫れてきます。
このような症状があって、心当たりがある場合は採血の検査を受けましょう。放っておくと、妊娠した時に赤ちゃんに影響が出ます。血管や神経に病変が出ると命に関わることもあります。

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クラミジア感染症

最も多い性感染症です。症状はおりものが多い、おりものに血が混じる、下腹痛、膀胱炎、まれに右上腹部痛です。半分くらいの方には症状が出ません。男性も排尿痛があることが多いのですが症状のない人も多いです。


クラミジアは子宮の入り口から子宮内膜、卵管へと感染が広がり、ひどい場合には腹膜炎を起こすこともあります。上腹部痛を起こしている場合には腹膜炎になっている可能性が高いです。
ただ、この時でもほとんど発熱などはなく、採血でも炎症反応が明らかに高くなることは少ないです。症状はありませんが、卵管炎を起こした場合には不妊や子宮外妊娠の原因となります。クラミジアをやっつけてくれる薬を使っても卵管炎が起きてしまった後の卵管の障害は改善しません。可能性が考えられる場合には早めに検査して早めに治療をしましょう。検査方法は子宮の入り口のおりものをとってクラミジアの遺伝子があるかないかを確認する方法と、採血の検査を行って過去にクラミジアに感染したことがあるかないかを調べる方法があります。今現在治療するべきかどうかは遺伝子のある、ないで判断しますし、卵管の状態の推測には採血の検査が役立ちます。


クラミジアは咽頭部(のど)にも感染します。症状はえへん虫、軽い風邪かな程度であることが多いのですが、これもパートナーにうつす原因となります。注意しましょう。
以前には抗生剤を2週間服用していましたが、今は長時間作用性の薬が開発されて、1回で4錠飲んで終わりにできますので飲み忘れがなくなりました。治療後3週間程度で再検査して根治していることを確認して下さい。

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淋病

クラミジアほど多くはありませんが、同じように子宮の入り口から子宮内膜、卵管へと炎症が広がっていきます。最も重症な例では腹膜炎を起こします。
それぞれの症状はクラミジア感染に比べて強く、おりものの増加や腹痛を訴えることが多いです。クラミジアは女性の、淋菌は男性の感染率が高いのも特徴です。男性の症状はやはり尿道炎が最も多いようです。のどにも感染しますが、淋菌の場合はのどの淋菌遺伝子検出は他の似た菌があるために誤解されがちです。クラミジアよりも薬が効かない菌が増加しているため、治療後の再検査は重要です。

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トリコモナス膣炎

トリコナスは細菌ではなく原虫、つまり非常に小さいですが虫です。トリコモナスは他の微生物の媒体となり、感染の手引きとなります。症状はおりものの増加、におい、おりものに血が混じるが多く、他に頻回の膀胱炎を起こす人は注意が必要です。
トリコモナス膣炎の薬を服用している間はお酒を控えて下さい。

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性器ヘルペス

ヘルペスウイルス属には数種類のウイルスがあります。その中で性器ヘルペスの原因は単純ヘルペスの1型と2型です。よく似たウイルスに帯状疱疹ヘルペスがあり、これは水疱瘡を起こすウイルスです。
ヘルペスウイルスは神経に潜む傾向があり、いったん症状がなくなった後も、神経に沿って再発してくることがあります。単純ヘルペスも口内、唇、外陰部といった神経の多い部分に疲れた時や体調の悪い時に再発を繰り返すことがあります。


性器ヘルペスではまず、外陰部に痛みを伴う、小さな水ぶくれができます。それがつぶれると、下着に触れたり、水がしみてとても強い痛みが起こるようになります。
日本人の場合は単純ヘルペスウイルスを子供の頃に親からもらっていることが多く、成人してから初めて感染することは少ないです。初めての感染症状でなければヘルペスの炎症症状は口と外陰部に限られることが多いようです。成人してから初めての感染では脳炎を起こすこともあり、稀に命に関わる状態となります。パートナーが外国人、ヘルペスの症状が今までになかった人は初めての感染である可能性がありますので注意してください。水ぶくれができている時や、それがつぶれて皮が張ってない段階での性交渉は控えましょう。


現在の抗ヘルペスウイルス薬はいい薬で、ずいぶん前から使われているのですが未だ薬が効かないタイプのウイルスは発見されていません。症状が出た場合はすぐに利用しましょう。また、1年間に何回も症状のある人は薬を予防的に長期間少ない量で使うこともできます。

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尖圭コンジローム

外陰部にできる先がとがったイボです。主に腟入口部の下側、肛門寄りの場所に多いです。イボの先が尖っていてゴジラの背中のギザギザのような感じのイボです。ウイルス感染が原因で、パートナーの性器にもできている可能性があるのでよく観察してみて下さい。液体窒素を用いた凍結か電気メスやレーザーを使って焼灼します。
自分の免疫の働きも重要なので治療の間は無理をしないで体力の温存をはかって下さい。

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ケジラミ

ケジラミは字のとおり、陰毛に住み着くシラミです。とても強いかゆみが陰毛部に限って起こります。よく見ると、陰毛の付け根にふけ状にネズミ色の虫卵が目で見えることがあります。治療方法は陰毛を剃ることです。薬も薬局で売っていますが、毛を剃ることが最も有効で早い治療方法です。感染力はとても強いので、お風呂、タオルに気をつけてください。

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